薬剤師×保育士のブログ 

薬剤師と保育士の両面を活かした内容の記事を書きたいと思ってます。主に子どもの薬について書いていこうと思います。

風邪薬に含まれる成分として有名な「アセトアミノフェン」のインタビューフォームをまとめてみた

製剤インタビューフォームの中から、服薬指導など日々の業務に役に立ちそうな部分をピックアップしてます!!🍀

 

今回は熱さましで良く使われるアセトアミノフェンについて取り上げてみます。

中でも、「カロナール」のインタビューフォームから今回は抜粋させていただいております。

 

市販の風邪薬にもアセトアミノフェンが含まれていることがあります。表示を良く読み、ドラッグストアの薬剤師や登録販売者の方にも相談して併用しないように注意しましょう!!

カロナール錠200の基本情報(作用・副作用・飲み合わせ・添付文書 ...

  

製品の治療学的・製剤学的特性


(1)アセトアミノフェン原末の苦味を抑えて服用しやすくするため、錠剤としている。

(2)カロナール錠 200 は錠剤に割線を入れることで、小児及び成人用量に対応できている。

薬のイラスト「錠剤」

(3)カロナール錠 300 は成人に対する用量の最低用量に対応できている。

(4)カロナール錠 500 はアセトアミノフェン高含有量製剤として、成人の鎮痛領域で高用量服用する際に既存製剤より少ない錠数で服用できる。

 

 粉薬を飲んだことがある人はわかると思いますが

かなり苦いお薬です。

錠剤になり、その飲みやすさはかなり改善されています。

 

お薬を飲ませるときのおすすめの方法はこちらからご覧ください👇

www.watanasubi.com

 

 

名称の由来


「熱や痛みがとれて軽く、楽になる」の意味

 

そのままの意味でびっくりしました(笑)

承認条件として実施予定の内容又は実施した試験の概要


承認条件に基づき、アセトアミノフェンとして 1 日総量 2400~4000mg で 4 週間以上継続投与された患者を対象に、肝機能への影響について特定使用成績調査を実施した。(症例対象期間:平成 23(2011)年 1 月 21 日~平成 25(2013)年 4 月 30 日)収集症例 735 例のうち 32 例を除外した 703 例を安全性解析対象症例とした。


肝機能異常の副作用発現率は 4.3%(30/703)であった。このうち、施設基準値上限の 3 倍を超える ALT値の上昇は 1.0%(7/703)であった。
肝機能異常以外の副作用発現率は 2.3%(16/703)であった。このうち、添付文書の「使用上の注意」から予測できない重篤な副作用は、間質性肺疾患及び汎血球減少症の各 1 例であった。
本調査結果から、本剤の高用量での長期投与による重篤な肝障害のリスクを含む本剤の安全性について、現時点で大きな問題はないと判断された。

科学の実験をしている人のイラスト(女性)

 肝障害については、アルコールを飲んでいる方は特に注意が必要です。

飲酒により毒性が高まると言われています。

 

作用部位・作用機序


アセトアミノフェンの作用機序は、視床下部の体温中枢に作用し、熱放散を増大させ解熱作用を示す。解熱鎮痛作用はサリチル酸類と同様に中枢性で、体水分の移動と末梢血管の拡張とが相まって起こる発汗を伴う解熱と、視床と大脳皮質の痛覚閾値の上昇効果とによる。

熱がある人のイラスト
また、体温中枢に関与しているプロスタグランジンの合成阻害はアスピリンと同程度とされているが、末梢におけるプロスタグランジンの合成阻害はアスピリンに比べ極めて弱いという。
平熱時にはほとんど体温に影響を及ぼさず、発熱時には投与3時間当たりで、最大効果を発現する。その鎮痛作用はアスピリンと同じく緩和な痛みに限られている。抗炎症作用はほとんどない

 

平熱時に飲んでも体温にはほとんど影響はありません。(もちろん平熱時にむやみには飲んではいけません。) 鎮痛作用はほとんどないため基本的には体温の調整で用います。

 

食事・併用薬の影響

糖分の多い餡、クラッカー、ゼリーや炭水化物を多く含む食事とともに服用すると、炭水化物と複合体を形成してアセトアミノフェンの初期吸収速度が減少する。吸収量は変わらないが、急速な効果を望むときはこれらとともに服用しない方がよい。

カップ入りのゼリーのイラスト

苦味を軽減するために何かに混ぜて飲ませるときの服薬指導として使えそうな内容ですね。 効果にかわりないですが、効き目が遅くなる可能性がることを説明しましょう。

 

乳汁への移行性


母親にアセトアミノフェン 650mg を 1 回投与すると、1~2時間後に最高母乳中濃度10~15μg/mL が観察された。半減期は 1.35~3.5 時間であった。なお、乳児の尿中にはアセトアミノフェンそのものも代謝物も検出されなかった。乳汁中の半減期は 1.35~3.5 時間である。

授乳をしているお母さんのイラスト

 

排泄

 

(1) 排泄部位及び経路

腎臓

(2) 排泄率

年齢 20~26 歳の健康成人男子 14 名に、カロナール錠 200 2錠(アセトアミノフェンとして 400mg)を 150mLの水とともに服用させたとき、24 時間までの平均尿中排泄率は 84.6%であった。

(3) 排泄速度

投与後 24 時間以内に投与量の 90~100%が尿中に排泄される。

 

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