薬剤師×保育士のブログ 

薬剤師と保育士の両面を活かした内容の記事を書きたいと思ってます。主に子どもの薬について書いていこうと思います。

母乳で育てたいけど、薬を飲まなきゃいけない時に読む記事

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今回は授乳と、お薬について解説していきたいと思います。

 

今回はお薬の話題は短めですすみません!!m(__)m

 

それではご覧ください!!🐈

 

 

母乳育児に関する妊娠中の考え

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【母乳(育児)のメリット】
①乳児に最適な成分であり、少ない代謝負担
②感染症の発症や、重症度の低下
③小児期の肥満、2型糖尿病の発症リスクの低下
④産後の母体の回復の促進
⑤母子関係の良好な形成

 

母乳(育児)にはいろんなメリットがあります。

 

妊娠中の方で、

「ぜひ母乳で育てたいと思った」と回答した方の割合は 43.0%

「母乳が出れば母乳で育てたいと思った」と回答した者の割合は 50.4%です。

合計すると母乳で育てたいと思った方の割合はなんと9割を超えています。

 

この考え方については、2005 年度と2015年度で大きな変化はありません。

妊娠中の方は基本的に母乳で育てたいと考えておられます🍀

 

 

母乳栄養の割合

授乳をしているお母さんのイラスト

授乳期の栄養方法は、2015 年度は2005年に比べて母乳栄養の割合が増加しています。

混合栄養も含めると、母乳を与えている割合は、

生後1か月で 96.5%、生後3か月で 89.8%でした。

 

出産後1年未満の母親の就業状況別に母乳栄養の割合をみると、「出産後1年未満に働いていた方」は 49.3%で、2005 年度に比べ、母乳栄養の割合が 22.6 ポイントも増加していました。

 

働いていても、なるべく母乳育児が出来るようにするための、母乳育児支援の輪が広がっている結果かもしれません。

 

授乳について困ったこと

授乳時の痛みのイラスト

「母乳が足りているかどうかわからない」40.7%
「母乳が不足ぎみ」20.4%
「授乳が大変、負担」20.0%

 

他にも「人工乳(ミルク)を飲むのをいやがる」というお母さまも多いようです。

 

そのため、負担が増えてもやはり授乳をする方もいるようです。逆に母乳を飲むことを嫌がる場合や、母乳が足りているかが不安な方は混合栄養や、人工栄養を飲ませる傾向があります。

 

「母乳が足りているかわからない」

こうした悩みをもつお母さんに対しては、不安についてゆっくり話を聞いて、子どもの状態をよく観察し授乳量が足りているかどうかを見極める必要があります。


人生で最も発育する時期である「生後1年未満の乳児期」は、1年間で体重が約3倍に成長します。

 

発育の程度は個人差があるため、母乳が不足しているかどうかについては、子どもの状態、個性や体質、母親の状態や家庭環境等を考慮に入れたうえで、総合的に判断する必要があります。

 

 

 

授乳の支援に関する基本的考え方

授乳は子どもに栄養素等を与えるだけでなく、母子の絆を深め、子どもの心身の健やかな成長・発達を促す上でも大変重要です🍀

乳児は、出生後に「口から初めての乳汁摂取」を行うことになりますが、乳児は、身体の諸機能が発達途中で、消化・吸収機能も不十分です。

そのため、乳児は、未熟な消化や吸収、排泄等の機能に負担をかけずに栄養素等を摂ることのできる乳汁栄養で育ちます。

ひざの上で赤ちゃんを抱く母親のイラスト
先ほど、妊娠中に母乳で育てたい母親が9割を超えていました。

 

母乳で育てたいと思っているお母さんが無理せず自然に母乳育児に取り組めるよう支援することは重要です。授乳の支援に当たっては母乳だけにこだわらず、必要に応じて育児用ミルクを使う等、適切な支援を行うことが必要です。

 

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お母さんの薬の使用、感染症、母乳分泌状況等の様々な理由からも育児用ミルクを選択することもあります。母子の健康等の理由から育児用ミルクを選んだときには、その気持ちを尊重するとともに、安心感を与えるような支援をしていきたいですね🍀

 


母親が授乳や育児に関する不安が強い場合には、産後うつ予防や安心して授乳や育児ができるように、早い段階で産科医師、保健師等による専門的なアプローチを検討します。

 
たとえば、子育て世代包括支援センターは、保健師等の専門スタッフが妊娠・出産・子育てに関する様々な相談に対応し、必要に応じて支援プランの策定や地域の保健医療・福祉の関係機関との連絡調整を行うなど、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援を一体的に提供しています。

 

 

薬と母乳

 

薬は血液中を介して、母乳から分泌されることがあります。

この量は母親が服用した薬の量に比べると少なくなりますが、薬の性質によっては多く含まれる場合もあります。

 

薬剤師は添付文書などで「投与中の授乳中止」や「有益性投与」といった注意書きを確認したり、その根拠となるデータをさらに確認することで、授乳中の女性への服薬指導をしています。

 

たとえば母乳に移行しやすい成分は「分子量が小さい」、「アルブミン等のタンパク質とくっつきやすい」、「油に溶けやすい」などの特徴があります。ロキソプロフェンは添付文書上では「服用中授乳をさけること」とされていますが、実際ロキソプロフェンは血液中で水溶性であるため、乳汁にほとんど移行しません。そのためか、ロキソプロフェンは国立成育医療研究センターのサイトでも、「授乳中に安全に飲める薬の一覧」に含まれています。

 

 

「授乳中に安全に飲める薬の一覧」は下記のサイトでが確認できますが、お母さまの状態や、授乳回数、赤ちゃんの状態、体重、薬の剤形によっても影響が変わってくるため、必ず担当のお医師さんまたは薬剤師さんにじっくり相談してみてください♬きっと優しく答えてくださいます。

 

薬局のイラスト「受付の薬剤師さん」

<参考URL> 

授乳中に安全に使用できると考えられる薬👇

www.ncchd.go.jp

 

 

嗜好品も注意しましょう

 

例えばカフェインは多く摂りすぎると母乳中に移行し、赤ちゃんが不眠になったり、神経過敏になることがあります。コーヒーや紅茶など、好きな方も多いと思いますが、摂り過ぎには注意です。

 

電子タバコを吸う人のイラスト(女性)

タバコはお子さんが受動喫煙し、呼吸器疾患になる可能性もありますし、また、母乳の出が悪くなる原因とも言われています。

アルコールも母乳に移行しますので、勧められません。

 

 

さいごに

 

いかがだったでしょうか。

なるべく母乳で飲ませたいときに、安心して、お薬も飲んでいただけるよう、私たち薬剤師も日々勉強しております。

 

お薬に関してはもちろん、食べ物など小さな困りごとでもいいので、ぜひ!あなたの町の薬剤師さんに相談してみてくださいね🐈🍀

 

このブログの問い合わせからでも大丈夫です。

 

それでは最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!!

 

 

 

【参考文献】

 

*授乳・離乳の支援ガイド 

2019 年3月「授乳・離乳の支援ガイド」改定に関する研究会

*鹿児島県/子育て世代包括支援センターとは