どうも~
保育士と薬剤師の資格をもってるわたると申します!!
保育士としても薬剤師としても、関われる場所の一つが「保育園」です。
保育士の先生ともお話して、実際の保育士さんの仕事を拝見できますし、
もちろんお子さんとも遊んだり、お話したり、
いろいろコミュニケーションがとれますよね😃
今回は学校薬剤師として保育園のプール水の検査した時の話をしますね🍀
ゆる~く書いていきますので、気楽に読んでいただけたらと思います🐈
それでは、どうぞ~(^^♪
学校薬剤師とは
学校に行って、教室の電気の明るさを確認したり、空気の二酸化炭素の濃度を測ったり、害虫がいないか調べたり、プール水の塩素濃度を測ったりして、その学校の生徒さんたちの健康に影響がでないかな~ってチェックする役割を担う薬剤師です。
学校薬剤師は、学校の先生からの依頼で、「覚せい剤ってこわいんだぞう」といった薬物乱用防止の講義を行ったり、「エピペンの使い方を覚えましょう!」と薬の使い方を先生に説明することもあります。
普段は調剤薬局等でお薬をお渡ししてますので、仕事の合間に学校の先生と連絡を取り合って、「そしたらこの日伺いますんでよろしくおねがいします!」てな感じで日程を決め、いろんな検査や講義を行っています。
保育園へ
夏の暑い日。
白衣に身を包み、保育園を訪れます。(もちろん私服でもOKです)
「こんにちは~」
保育園の担当の方「あら、先生いらっしゃい。お茶どうぞ☕」
まずは、担当の先生と座ってお話します。
私の場合は職員室に通されて、そこで資料を見ながらお話します。
資料は、保育園でこれまで行ってきた検査の内容だったり、現在どんな薬品の管理をしてるかなど、事前に準備してもらう資料をお知らせしておきます。
「さて、早速ですけど、今日はプールの塩素濃度を測りたいと思います」
「はい、よろしくお願いします!ちょうどいま授業中です」
事前に、プールの塩素濃度については、資料や参考書などを読んでおき、気を付ける点を確認しておきます。
➤気温が高いと、水に溶け込んだ塩素が抜けやすくなる
➤実際にプールに入ってるときに水を摂る
プールへ
炎天下のプール中の保育園児
「きゃっきゃっ」「わいわい」
「いや、凄い楽しそう。。(入りたい。)」
「誰ー?」
「なにしてるのー?」
子どもは好奇心旺盛で、いろいろ聞いてきます。
まずはこちらから挨拶します。
「こんにちは~くすりやさんのわたるでーす!
プールの水の検査をしまーーす!」
「検査するのー?」 「なんでーー!??」
「どこからきたのー!?」
「え、何歳?」「わたちはみやざきからきてんよ」
「あそんで!!」
「はいはーい!!みんなプールで遊んでてね~!
安全にあそんでいいか検査してくれるからね~!!」
「はーい!!!!!!」
ーーー
検査はまず、プール水をちょびっといただき、
「比色盤」というアイテムを用いて行います。
DPD錠剤を入れて振り混ぜるだけて
あら不思議
色が変わっていきます。
「この色だったら塩素濃度はこんくらいやで!」っていう比色盤と比べることで、プール水の塩素濃度がわかるのです!!
これをやってるときの科学者感は半場ないです笑
ついつい指に顎を載せるポーズやっちゃうよね。
「せんせ、ちょっと協力してもらっていいですか?」
「え、ハイなんでしょう?」
「実は、プールの真ん中あたりの水も必要なんですよね。
なので、せんせ、中まではいって、水をとってきてもらえませんか?」
「オッケーオッケー!
そんなの楽勝ですよ~♪」
園児に絡まれながらも真ん中に到達する保育園の先生
「オッケー!!とれましたぁあ!!」
「ありがとうございまーーす!
絶対に手を内側に触れずに蓋をしめて、もどってきてくださーい!」
*この時、水を摂る容器の蓋の内側に手を触れてしまうと、
大腸菌が検出されてしまうことがあります!!
「ありがとうございます!!たすかりました💦」
「いえいえ、とんてもないです!
どうぞ~」
そして、受け取った水を
「細菌検査」や「総トリハロメタン」の検体として薬剤師会にもっていきます。
*保冷容器で持ち運びます
私は自分でハンズマンで購入していた保冷容器に入れていきました。
タオルもしいて、傷つけないように気を付けながら。
*トリハロメタンを測るための容器はガラス瓶で割れることがあるのでほんとに気を付けましょう!!
薬剤師会に提出(道具も返しましょう)
薬剤師会の担当の方「お疲れ様でした~」
「お疲れ様です~!!〇〇保育園さんの検体もってきました~!!」
「検査に回してください宜しくお願いします!!」
「りょーかいですっ!」
「〇〇保育園さんは井戸水でしたっけ?」
「いえ、前は井戸水だったみたいですけど、今は水道水ですね。
井戸水使ってるところもあるんですね~」
「どうでしたか?結構大変でしょう?」
「いえいえ、先生が協力してくれたんで、スムーズに事は運びました笑
生徒さんには絡まれましたけど。。」
「プールの検査はもう一回やりますので、
ファイトです!!」
「また検査結果がでたらお知らせしますね。」
「はい、お願いします!」
「薬局にFAXするか、お電話でお願いします♬」
ーー 後日 --
検査結果が届き、塩素濃度が基準以下だったので、
保育園に伺い、塩素を入れるタイミングや量の話、気温が高いとどんどん塩素は抜けていく話をさせていただきました。
➤2回目では基準クリア(*´▽`*)
大腸菌もいなかったので、保育園の先生の採水もばっちりでしたね♪
最後に
大雑把ですが学校薬剤師の仕事をイメージしていただけましたか?
実際はもっともっと細かい内容になりますが、保育園の先生、学校の先生はもちろん、その生徒さんや、薬剤師会の方とも色々コミュニケーションがとれるので、やり甲斐がある薬剤師の業務の一つかと思います。
街の科学者としての、薬剤師の役割も発揮していきたいですね♪
最後までご覧いただきありがとうございました♪