薬剤師×保育士のブログ 

薬剤師と保育士の両面を活かした内容の記事を書きたいと思ってます。主に子どもの薬について書いていこうと思います。

「子どもの風邪に抗生物質は効くの?」について解説します

f:id:zangesan:20200527084632j:plain


皆さん、こんにちは。

 

こどもが風邪をひいたら、心配ですよね。

 

赤ちゃんは、お母さんの免疫を受け継いでいるため、

半年間はお母さんの免疫に守られています。

 

出産のイラスト「赤ちゃんとお母さん」

 

しかし、半年を過ぎると、今度は、「お子さん自身」がもっている免疫で戦っていかないといけません。

 

保育園に入ったり、小学校にいったりと行動範囲が広くなればなるほど、

他のお子さんから感染するリスクも増えてきます。

 

その分だんだん免疫力もついてくるので、症状が出た時にしっかり対応していきましょうね🐈🍀

 

 

親御さんの中には

 

「風邪をひいたので、抗生物質を出して欲しい」

「抗生物質なら風邪に効くはず」

 

と思ってらっしゃる方も多いかと思います。

 

そんな皆様に一度、読んでいただきたい記事になります🐈🍀

 

それでは、早速ご覧くださいね。

 

 

 

風邪の原因はほとんどがウイルス

 

まず、風邪の原因はほとんどが「ウイルス」と言われています。

なんと90%以上がウイルスと言われています。

 

今流行している新型コロナウイルス。

実は、コロナウイルスも「風邪の原因ウイルス」の一つです。

 

他にも、アデノウイルスやライノウイルス、RSウイルスなど含め、

 

200種類以上のウイルスが原因となります。

 

黄色ブドウ球菌のイラスト

 

話はすこし変わりますが、夏の時期に流行する

「ヘルパンギーナや、手足口病、プール熱」 も実はウイルスが原因です。

 

 

ウイルスに対して、抗生物質は効果がありません。

 

 

 

なぜ抗生物質が処方されるか

 

それではなぜ抗生物質が処方されることがあるのでしょうか?

 

お医者さんが、お子さんの症状に中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎、肺炎など、

細菌による感染症を疑うときに、初めて抗生物質を処方します。

 

お医者さんのイラスト(医療)

 

例えばペニシリン系抗生物質のアモキシシリンは、

A群連鎖球菌による、咽頭・扁桃炎や市中肺炎に処方されます。

 

他にも、肺炎マイコプラズマによる肺炎が疑われた時や、慢性副鼻腔炎には

マクロライド系抗生物質のクラリスロマイシンが処方されることもあります。

「クラリス」とか聞いたことないですか?

ルパン三世のカリオストロの城で登場したヒロインの名前です。

 

抗生物質が処方された場合には飲み切ることが大事

 

適正な使用目的で抗生物質が処方された場合には、必ず飲み切るようにしましょう。

これは、抗生物質を用いた場合に薬剤耐性菌が増殖するのを防ぐためです。

 

この耐性菌の理解は非常に大事です。

 

f:id:zangesan:20200603181853p:plain

薬剤師さんからも説明を受けると思いますが、しっかり理解しておきましょう。

 

なぜ耐性菌が増殖するのか

 

抗生物質と菌のキャラクター

細菌は抗生物質という猛毒を浴びると、様々な方法で生き残ろうとします。

 

外側の膜の性質を変えてみたり、毒を排出するポンプを作ったり、変異したりします。

 

すると、「耐性菌」と「耐性をもたない菌」が生まれます

 

抗生物質と薬剤耐性菌のキャラクター

 

 

例えばここで、お医者さんが出したお薬

 

1日3回毎食後 抗生物質「ヨクナール」1回1g 5日分

 

 

「こどもの症状がそこまでひどくないし、1日1回朝だけにしとこう」

とか

「お昼間は保育園だし、抜いていいよね?1日2回朝夕だけにしとこう」

とか

親御さんの判断で減量したらどうなるでしょう?

 

 

先ほどの「耐性をもたない菌」は減るかもしれませんが

 

「耐性菌」は生き残ります。

 

 

「耐性菌」は実は一種の変り者なので

 

「耐性をもたない菌」の傍ら細々と生きてたはずですが、

 

「耐性をもたない菌」がいなくなったことで、その勢力が拡大します。

 

耐性菌の勢力が拡大し始めたときにお薬を減量してたり、自己判断で中止してしまった場合。。適正な量であればどうにか倒すことができた「耐性菌」であっても、倒せずに、どんどん勢力を広め、

 

さらには他の家族や保育園などの友達に耐性菌を拡散していまう可能性もあるのです。

 

お子さんを守るのはもちろんですが、他の身近な方を守る意味でも、かならずお医者さんの指示通りに服用いただければと思います。

 

抗生物質の副作用

 

先ほどの話にも関連しますが、抗生物質はおなかの中にいる腸内の善玉菌にとっても毒であることがあり、腸内の菌のバランスが崩れることで、下痢などの副作用がでることがあります。

 

腸内細菌のキャラクター

また、抗生物質に対してアレルギー反応を起こすことがありますので、発疹などの症状が現れたら一旦服用をやめてお医者さんや薬剤師さんに相談してください。一度アレルギーを起こしたことがある薬があるときは、必ず「問診」や「お薬手帳」に記載しておきましょう。

お薬手帳のイラスト

 

例えばアレルギーの欄にペニシリン系のお薬の名前が書かれていた場合は、ペニシリン系のお薬は処方を控えます。患者様の安全を守るためにお医者さんも薬剤師もお薬手帳や問診表からしっかりチェックしますので、必ず記載をお願いします。

 

最後に

 

いかがだったでしょうか。

抗生物質が処方された際には、必ずお医者さんの処方通りにお薬を飲んでいただければと思います。味やにおいも独特なものが多いと思いますが、私を含めた薬剤師が、適切に、安全に、おいしく😋お薬を服用できるよう、サポートいたしますので、ぜひぜひ頼ってください!!

 

f:id:zangesan:20200318220043j:plain


 

それでは最後までご覧いただきありがとうございました♬