薬剤師×保育士のブログ 

薬剤師と保育士の両面を活かした内容の記事を書きたいと思ってます。主に子どもの薬について書いていこうと思います。

「ウイルス性腸炎」とその対応について解説します

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「おなかが痛い」

 

「下痢がつづく」

 

お子さんのこのような症状は心配ですよね😟

 

 

 

「下痢をすぐ止めると、ウイルスや菌が体からでていかないから、よくないかも…」

■ 

 

 

「でも下痢が続くと水がどんどん体から出て行って、脱水症状になるかも…?!」

 

 

 

お母さんたちも、お悩みが多いのではないでしょうか。

 

 

そんなお悩みを解決するために、

今回はそんな症状がでる病気の一つ、ウイルス性腸炎について、

まとめた記事を書いていきたいと思います。

 

 

皆さんの知識の整理や、

今後の対応の手助けになれば幸いです!

 

それではどうぞ~!!

 

 

 

ウイルス性腸炎とは

 

ウイルス性腸炎はその名のとおり、「ウイルス」が原因で起こる腸炎ですね。

 

ウイルスといえば2020年は新型コロナウイルスが世界中で蔓延します。

 

皆さんも自分で調べて知識も沢山もってらっしゃるかもしれません。

 

コロナウイルスは「肺炎」を起こしたり、

 

「味覚や嗅覚」がおかしくなったという方がいたり、

「発熱」するのが特徴だったりしますが、

 

今はまだ沢山の症例を集めている段階ですね。

 

ようやく治療薬が承認されましたが、当然長い目でどんなウイルスか、

どのようにして収束していくかは見ていかないといけません。

 

それでは、今回のテーマである「腸炎を起こすウイルス」は 

どんなウイルスでしょうか?

 

ノロウイルスのように、寒い時期に流行するウイルス。

 

ロタウイルスのように、春に流行するウイルス。

 

1年通して流行するアデノウイルスなど、

 

ウイルスによって、流行する時期が異なります。

そう、ウイルスには苦手な季節が存在するんですよね。

 

検査によって、ウイルスが特定されるケースもありますが、「腸炎の原因となるウイルス」は地球上に沢山存在するので、「原因となっているウイルスがわからない」ことは、よくあります。

 

ノロウイルスのイラスト

 

 

原因となるウイルスがわからなかった時は、「ウイルス性腸炎」といいます。

 

たぶん何かのウイルスが原因で腸で炎症が起きているんだけど、ノロウイルスとかロタウイルスなどが原因ではなさそう」ってことですね。

 

ウイルス性腸炎➤ウイルス特定できないけどウイルス性の腸炎

 

ウイルス性腸炎の症状

 

ウイルス性腸炎の症状は発熱・嘔吐・下痢といった症状があります。

 

とくに下痢!!

 

発熱や、嘔吐が1~2日で治まり、

 

下痢は1週間でピークを迎えて、

 

その後は症状が軽くなるといわれています。

 

 

下痢がないときは、別の病気の可能性があるので特に注意が必要です。

 

 

「おなかが痛いっていってる!腸炎かしら?下痢してないけども!

 

「いっぱい吐いちゃう!腸炎かも?下痢はしてないけども!

 

 

このように、すぐに考えないようにしましょう🍀

 

 

まず「おなかが痛い時」の子どもの病気には、細菌性腸炎や、虫垂炎、腸重積症などがあります。(腸重積症は下痢も出て、ウイルス性腸炎が先にでたあとに、病気になることもあるので6歳未満では注意する病気です。)

 

次に「嘔吐」がでる子どもの病気には、尿路感染症や、細菌性髄膜炎などがあります。

f:id:zangesan:20200603095553p:plain  なかなか覚えるのが大変。。



 

 

 

お子さんの下痢がつづくとき(ウイルス性腸炎の対応)

 

まず、下痢により脱水症状がでることがありますので、こまめに水分を補給しますが、水分はなるべく経口補水液を使いましょう。点滴が痛がるおこさんもいますので、基本的にはお医者さんも経口補水液を勧めると思います。

 

OS1が薬局やコスモスなどのドラッグストアでも購入できるので常備しておきましょう。もしOS1がなければ水で2倍に薄めたリンゴジュースでも大丈夫です。

 

 

<OS-1の飲ませ方>

 

〇体重10kg未満

最初は5分おきに5mLずつ飲ませる(ティースプーンなどで1杯(1ml)ずつ飲ませていくと飲ませやすい。)吐かなければ5分おきに10ml~20mlずつに増やす。3時間かけて300mlの水分を摂れるように頑張る☆

途中で寝た場合は、30~60分寝たら起こして飲ませてあげる。もし吐いたり下痢したりした場合は、そのたびに30分かけて約60mlの水分を追加する。

 

〇体重10kg以上

最初は5分おきに5mLずつ飲ませる。吐かなければ5分おきに10ml~20mlずつに増やす。3時間かけて600mlの水分を摂れるように頑張る☆

途中で寝た場合は、30~60分寝たら起こして飲ませてあげる。もし吐いたり下痢したりした場合は、そのたびに30分かけて約120mlの水分を追加する。

 

哺乳瓶で授乳している母親のイラスト

*乳児期の場合、母乳は継続して、粉ミルクも薄める必要はありませんが、普段の半分の量で、回数を増やしてあげてください。

 

お薬の例

 

たとえば、子どもに嘔吐や下痢がでていてウイルス性腸炎が疑われる場合には次のような薬がでることがあります。

 

1、五苓散

 

吐き気どめの漢方薬です。大人でも二日酔いや、頭痛にもつかったりします。

飲めないときは、ナウゼリン(ドンペリドン)坐薬などで代用します。

 

 

2、整腸薬

 

ビオフェルミンや、ラックビー、ミヤBMなどの整腸剤が処方されます。

よく市販もされてる薬なので馴染みがありますね。

整腸剤は下痢の症状を和らげますし、善玉の腸内細菌をふやすことで腸の環境を良くします。

 

 

*病原体の排泄を遅らせる可能性がある下痢どめは使いません!!

 

 

 最後に

 

嘔吐、下痢による脱水に気を付けながら、下痢を無理やり止めずに対応しましょう。

おしっこがきちんとでているかや涙がよくながれるかも脱水の程度を知るポイントになります。

 

この記事の内容で、少しでもお役にたてればうれしいです。

 

最後までご覧いただきありがとうございました🍀

 

 

参考文献:小児科ファーストタッチ (岡本光宏)